全身脱毛したあと、汗をかきやすくなると感じる理由

全身脱毛したあと、汗をかく量が増えた、という話を時々耳にします。聞いたことがある、という方も、実際に汗かきになった、という方もあると思います。

 

一番多く報告されているのは脇の下で、他には背中、お尻など。腕や足、おなかというケースはあまり多くないようです。この、「全身脱毛による発汗量の変化」については、医学的な根拠はないといわれています。平たく言うと「気のせいです」ということです。

 

汗が増えたように感じる理由については、一般的にはこのように説明されています。

 

  1. 体毛には汗をある程度とどめて蒸発させる機能がある。その体毛がなくなったことで汗が流れ出しやすくなっている。
  2. 脱毛した部分を意識するために発汗がうながされる。「精神性発汗型多汗」といわれる現象。
  3. 脇の下などにおいが強くなったと感じるのは、流れる汗が増えたため。
  4. レーザーの熱で汗腺が刺激されて汗が増えることはあるが、あくまでも一時的なもの。

 

医学的な解説はおおむね、このようになっています。実際、医療脱毛で人気のアリシアクリニックには、次のような記載があります。

 


「ワキ脱毛すると汗が増える」とききますが、本当ですか?

 

体毛自体の「汗を蒸発させ体温調整をする機能」がなくなるので、汗が流れやすくなり「ワキ汗が増えた」と感じる方もいるようですが、ムダ毛を処理しても体温を維持する上で問題はありません。

「ワキ脱毛と汗に関するQ&A

【出典】 http://www.aletheia-clinic.com/qa/depi.html/#qa15Pos

 

医療機関である美容外科が、公式にこのように記載しているので、通常は、あまりに気にする必要はないと思われます。

 

 

どうしても、気になる人は、汗取りパッドや塗り薬で対策う

汗をとどめていた体毛がなくなったから、については納得しやすいかと思いますが、他は、ちょっと無理やりな部分もあるように感じる人もいるかもしれません。

 

実際に汗の量が変わったという方の話を聞くと、以前はほとんど汗をかかないくらいだったのに、脱毛後は椅子に座っているとお尻や背中に汗ジミができるくらいになった、というほど変化が大きい人も、一部ではありますがいます。衣服や椅子に密着していると、もともと汗の蒸発は起こりづらいはずですから、事実として発汗の量が増えた、と考えることもできるかもしれません。

 

少し前まで、脱毛といえば脇の下や毛深い部分をポイント的に行うのが主流でした。ですが、現在は全身脱毛が人気の時代。産毛まで全身をくまなく脱毛できるようになってからは、あまり年数もたっていませんし、本当は、医学的な答えを出せるほどにはデータが多くない、という実状もあるかもしれません。

 

医学、つまり科学というのは、理論的に判断できる部分と、データを集めて統計を取ることで初めて判断される部分とがあります。医学的には安全なはずの薬品が、広く使用されてみると思いがけない副作用が出た、という例は少なくないですよね。また、命にかかわるような症状ではないため、「脱毛後の多汗症」について研究する方が少ないという事情もあるのかもしれません。

 

汗が増えたというのは多数派ではありませんので、これから全身脱毛する人はあまり神経質に考える必要はないかと思います。それよりも、ムダ毛処理の手間から開放された、自己処理で肌が傷つくことがなくなったというメリットが大きいと考えられます。

 

ただ、脱毛後に汗が増えることは、可能性としてあり得ます。ですので、その上で対策を考えてはいかがでしょう。たとえば、汗取りパッドを活用したり、服の色を工夫したり、脇の下であれば汗を抑える塗り薬もあります。こうしたことも考えながら、全身脱毛にトライしましょう。